頭の中のゼムクリップ

鹿児島。西郷どん(せごどん)。カフェ・ランチ。なんでも書くブログ。

【リハビリ・就職活動】採用試験を受けるときには合否が決まってる。面接官が本当に大切にしていることはコレだ!

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 長年PT(理学療法士)をしていると、周りにも病院採用試験の面接官になる者がでてきました。いざ話を聞いてみると、リハビリ採用担当者が大切にしていることは、学生が当然のごとく大切だと思っていることと全く違っていて参考になりましたので、現役生の参考になればと思い、記事にします。

 面接試験で採用は決まるのか

  「採用試験は面接で決まる!!」

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学生時代、当然ながらこう思っていました。
「面接でどれだけアピールするか・・・」
採用試験対策授業などを設けている学校も多々あります。
「なぜPTになろうと思ったのか」
「なぜうちの病院を受けようと思ったのか」
という、ありきたりな想定質問に対して、どう答えたら面接官が気に入ってくれるのか・・・「こう答えたらいいですよ」という学校の先生の言うとおりに、何回も何時間も面接練習をしたものです。

 

試験官は面接試験なんて気にしていない

 

しかし最近になって、色々な病院等で面接官を務めるリハビリ職(理学療法士等)の責任者と話をしたところ「面接試験は気にしてない」と言うのです。えっっ。なにそれ。

 

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多くの病院の面接試験は、

①医師(理事長やリハドクター等)

②病院事務長

③リハビリ職責任者(センター長や科長等)

の3者で行うパターンが多いです。


残念ながら、面接官は、受験者の誰が誰だかわかっていない。下手したら名前も覚えられないまま終わっているかもしれません。 下手に目立って「俺はできる」みたいな強いアピールを行うことも、プラスに働くとは限りません。

 

無理もありません。なぜなら、アピールする時間がないからです。

 

限られた面接時間

 

私自身、これまで2回の病院採用試験を受けました。学生時代と、病院を変わったときの転職試験時です。

 

学生時代の就職先である総合病院は、PT(理学療法士)45人が受験して5人採用でした。リハビリ職全体では、80人程度受験して12人採用でした。


採用試験はオーソドックスな小論文と面接試験でしたが、5人ごとの集団面接で、1グループに当てられた時間は30分でした。

 

つまり、1人当たりの時間は6分。

 

当然ながら、質問項目は少なく、3つだけ。あっという間。拍子抜けもいいところでした。

 


2つ目の転職する際に受けた総合病院は9人受験して1人採用でした。一つ目の病院と同様に小論文と面接試験でしたが、9人の集団面接にあてられた時間は45分

 

1人当たりの時間は5分。

 

 お伝えしたいことは、「就職試験では差が出ない」ということです。

 

私は幸いながら採用をいただきましたが、正直、面接試験ではみんな、同じようなことを答えていました。突拍子もないことを言って採用されるような業界ではないですからね。当然ながら、受験者みんなが「模範解答」を準備してくるわけですね。

 

試験を行うときには採用者が決まっている?

 

面接官は、医療職であり、人事のプロではありません。そして、時間がないので一人ひとりの面接試験に時間をかけることもできない。では、どうやって採用を決めているのか?

 

無事、採用が決まって病院で働くようになってから、先輩に言われた印象的な言葉があります。


「採用試験の時にはお前が来ることは決まっていた」


あれ・・・採用試験時には決まっていた?私にはコネがあったわけではありません。


おかしくないですか。まあ、自分は採用してもらった身ですから深くは考えなかったのですが、経験を積み、周りの者が採用面接官を行うようになってから、理由がわかりました。

「病院見学」が「本当の採用試験」


採用担当のリハビリ職責任者は何で採用を決めているのか。  

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それは「病院見学」です!

 

リハビリ職・医療職の特異性


リハビリ職には採用試験を受ける前に独特の制度があります。それは「病院見学」です。いわゆる「お見合い制度」みたいなもの。


「そちらの病院に採用募集があることを見ました。就職を考えているのですが、見学をさせていただけませんか」

 

アポをとって、実際に見学する。

 

学生の時、同じ学校の同級生4人で、それぞれ最も興味がある病院を一緒に見学して回ったことを思いだします。学生にとっても、複数の病院を見学することで、違いが見えてくるものです。

 

特に、このリハビリ職等の医療業界で独特であることは、採用面接官となるリハビリ職責任者が、病院案内をしてくれることです。


さきほど書いた通り、私が受験した二つの病院の面接官は

①リハドクター

②事務長

③リハセンター長

でした。病院見学の際は、リハセンター長に病院案内をしてもらいました。


4人で見学に行って与えられた時間は2~3時間。さらに、同級生の友人と行くわけですから、初めて行く病院でも緊張感は和らいでいます。

 

ここで如何にアピールするかで勝負(採用)が決まっている!


もちろん、何も予習せずに何となくいきなり病院見学に行って説明を聞いても「へ~」で終わってしまいます。これではアピールなんてできないでしょう。質問もできずに終わってしまうはずです。では、どうすればよいのか。

ホームページをなめ回せ

私が採用試験を受けた10年ほど前と比較しても、各病院は積極的に広報を行うようになっています。病床整理を行う国の方針で病院でさえ潰れる時代です。患者様から選ばれる病院であることに加えて、できるだけ優秀なスタッフを獲得したいからにほかなりません。


事実、病院ホームページには、患者様用ページのほかに、医療従事者向けページを設けている病院がほとんどでしょう。


こうしたホームページを事前になめ回してください。

ホームページに載っているような基礎情報をすべて頭に入れるのです!見学の際は、表向き前向きなことを中心に説明がなされるはずです。「ホームページに載っているような基礎情報」を説明するはずです。「へっ、それは知ってるよ」と心の中に思いつつ(決して口には出さないでくださいw)一つ踏み込んだ質問が、どれだけできるかで勝負が決まります。

 

「え・・・でも・・・何聞けばいいかわからない(*ノωノ)」

 

と思ったあなた。今あなたが説明を受けている方は「就職試験時の面接官」ですよ!?
質問しない手がどこにありますか!アピールアピール!

 

この病院見学時に名前、顔を記憶に留めることができたかどうかで、採用試験の勝負はついているのです。

 

実際、リハ責任者が採用にあたっては最も権限を持っています。ドクターや事務長に対しては、「この子を採用しようと思っている」ということについて同意を求めることが多いのです。

 

面接の際の5分なんて、病院見学の2時間に比べれば、いかに心もとない時間であるかがわかっていただけたら幸いです。

 

「病院見学」は「お見合い制度」

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自分に合った病院を外からみて知ることは、非常に難しいです。組織は人間関係から成り立つものですし、病院見学は、人と人との出会いなんです。「お見合い」だと思って、ぜひ3つ以上の病院を見学してください。リハビリ職責任者とウマが合うか。病院の制度、働く人に魅力を感じるか。ビビビッとくるものがなければ、受けなければいいんです。ぜひ、運命の赤い糸を探すように見学してくださいきっと素敵な病院を見つけることができます。読んでくれた皆様には、惚れた上司のもとで働いてもらいたいものです。

 

新最終学年生の皆様、お見合い、頑張ってくださいね!

 

 

次回は、「じゃあ病院見学の際に何を聞けばいいの?」について書いてみたいと思います。

 

(補足)
ホームページのない病院はどうするか?
→ホームページがないということは、かなり小規模の病院等になると思います。

こうした病院を最初の就職先とすることは控えておいてほうがよいでしょう。小規模病院等にも素晴らしい実績を残したり地域貢献をされている病院はありますが、まずは総合型病院で基礎的能力を身につけてから、転職を検討すべきです。幸い、リハビリ職含め医療業界は、転職が頻繁にある業界です。学生の就職活動は育成に力を入れている病院を優先的に検討すべきでしょう。働く中でおのずと向かうべき山が見えてくるものです。

 

いつから就職活動をすべきなのか?
→できるだけ早くです。具体的には、長期実習が終了する時には、病院見学の日程を決めているぐらいが必要です。他の者が就職活動を行う時期になると、リハビリ職責任者も一日に多くの学生に説明を行う必要が出てきます。下手したら、手分けして部下に説明を行わせるかもしれません。こうなると、アピールできるものもできません。採用面接官の印象も薄れてしまいます。


リハビリ職であるPTOTST国家試験の必須単位の一つが、実習科目です。
8週間から12週間の病院での長期実習(他学部でいえば非常に充実したインターン)を経験する中で就職したい病院がみえてくるものです。こうした実習の最中に、理想の病院をイメージし、ググってホームページを調べてみるといいでしょう。きっと気になる病院が見つかるはずです。
学校の先生にぼんやりしたイメージを伝えることも良いでしょう。実際、狭い業界ですから適切な病院をいくつか紹介してくれるはずです。

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