『薩長同盟締結場所』を巡る旅。2017年3月、京都・鞍馬口「御花畑御屋敷跡」が本当の『薩長同盟』の跡地として、記念碑が建てられた。しかし、その場所はめっちゃオシャレなカフェ「フランジパニ」でもあったのだ・・・
真の『薩長同盟締結場所』
慶応2年1月21日(1866年3月7日)、薩摩藩・西郷隆盛と、長州藩、木戸孝允(桂小五郎)の間で薩長同盟が締結される。その締結場所と言うのは、長らくの間、先の研究により堀川通の「近衛家堀川邸」だと考えられていたが、2016年、鹿児島県歴史資料センター黎明館等の資料により、今回紹介する『御花畑御屋敷跡』が真の薩長同盟締結場所とされたのだった。
この記念碑は2017年3月建碑。出来立てほやほや~。
喫茶 フランジパニ(Frangipani)
鹿児島から薩長同盟締結場所を訪ねる旅に出てきた僕だったが、間違って、もともと締結場所と考えられていた堀川通に行ってしまっていた。
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この『御花畑御屋敷跡』に着いた時には、もう、それはクタクタで疲労困憊だったのだ。記念碑を写真に撮り、満足していたところ・・・
んっ?この古民家は一体なんだろう?と覗いてみると、カフェじゃないか。しかもめっちゃオシャレ。ちょうどお昼前でもあったので、しばしの間『喫茶 フランジパニ(Frangipani)』で休憩することにした。
フランジパニとは、バリ島に咲く花の名。フランジパニの花言葉は「情熱」「気品」「癒し」という意味らしい。古民家を改装し、さほど広いというわけではないが、くつろげる空間だ。座席数は、テーブル席が12席くらいと、座敷が右手に6席くらい。完全禁煙だ。
歴史ある和の建物の中で、疲れた体が癒される。この写真の奥には、中庭があり、古き良き時代の雰囲気を十分に味わうことができる。
雑誌類も置かれており、「どうぞゆっくりしていきなはれ」と言ってくれそうな店の雰囲気。ちなみにお昼時でほぼ満席だったのだが、優しそうなお母さまがお一人で切り盛りされていた。
嬉しい。我らが薩摩藩・幻の宰相「小松帯刀伝」。このカフェがあった地には、もともと「御花畑御屋敷」があった。そこは五摂家筆頭の近衛家別邸。薩摩藩が借用し、小松帯刀が居住していた。つまり、ここは京都の小松帯刀のおうち。ちなみに島津家と、五摂家筆頭の近衛家は縁戚関係にあった。
メニュー
モーニングサービス 10:00~11:00
・トーストとブレンドコーヒーor紅茶 グリーンサラダ付き 600円
ランチタイム 11:00~14:00
食べ物にコーヒーor紅茶が250円 アイスは+300円
・ミックス(ハム+卵)サンド 650円
・スパイシーチキンカレー グリーンサラダ付き 700 円など
デザート
・アイスクリーム450円
・あんみつ 600円
・コーヒーゼリー500円など
お母さまに人気メニューを尋ねたところ、「どれでも一生懸命つくります。」との温かいお返事。疲れた体に「あんみつ」を注文してみることにした。何も下調べをしていなかったからだが、モーニングサービスや、スパイシーチキンカレーが有名なお店らしい。確かにお客様はほかにもたくさん、繁盛繁盛。
あんみつ
お母さんの手作りあんみつ。これがはんなり京都の味。
たっぷりとあんみつをかけていただいた。疲れた体がリフレッシュ。寒天も、冷たくて優しい味。純粋に、シンプルに美味しかった。
あら、ひっそりとたたずむ招き猫。君が僕をここに呼んでくれたのかい。ありがとう
優しく迎えてくれたお母さんにお礼を述べ、改めて小松帯刀寓居跡を写真に収め、ここであの薩長同盟が・・・と、しばしもの思いにふけりながら、記念の地をあとにした。
いかがでしたか?
最後までお付き合いいただきありがとうございました。クリップのゼム、京都へ。2018年(平成30年)大河ドラマ「西郷どん」、そして薩摩藩ゆかりの地を巡る旅シリーズはまだまだ続きます。よければ読者登録お願いします。
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真の『薩長同盟締結場所』喫茶フランジパニ(Frangipani)
《所在地》京都府 京都市上京区 室町通鞍馬口下ル森之木町462
《連絡先》075-411-2245
《営業時間》10:00~18:00
《定休日》日、木曜日