頭の中のゼムクリップ

鹿児島。西郷どん(せごどん)。カフェ・ランチ。なんでも書くブログ。

【リハビリ・就職活動】現役PTが教える!病院見学の際に聞いとけばよかった!と後悔していること3つを教えるよ。

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「長期実習も終わったし、そろそろ病院見学行って就職先きめないとな~」と、いくつか病院をピックアップして、実際に見学することになった時、「何を聞けばいいんだろ?」ということについて、現役PTの私自身が後悔している3つのことをお伝えしたいと思います。皆さんの意中の病院が見つかりますように!

 前回、リバビリ職(PT・OT・ST)が就職活動を行う際には、「病院見学」が最重要だ!という話をさせていただきました。 

じゃあ、病院見学を行う際、何を聞けばいいんでしょうか。私自身、学生時代には病院見学で重要なことは聞けなかった。というか何聞けばいいのか分からなかったです。

あなたはどうですか?

やっぱり給料(お金)が気になりますか?

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うーん。気持ちはわかりますが、

社会人1年目から、給与を優先して就職先を決めることはやめたほうがいいでしょう。

最初の就職先は、これを今見てくれているあなたにとって最も基礎になる場所です。よくも悪くも型(かた)、躾(しつけ)がこびりつきます。理学療法作業療法・言語聴覚療法の名のもとに患者様に治療を提供し、お金をいただくことはどこも同じなわけですが、病院が違えば、考え方は全く違ってきます。その病院が優先させることは何か?病院はリハへの理解はある?肩身の狭い思いはしてない?確認すべきことは山ほどあるわけですが、今回、絶対に確認すべき後悔していることを3つ、ご紹介します。ほんと、聞いときゃよかった・・・

 

1.稼働率を聞け!

この記事を読んでくれているリハ学生は、「稼働率」という言葉、ご存知でしょうか。

リハビリって、20分を一つの単位として、患者様から「診療報酬」という治療費をいただきます。そして、現行制度では、脳血管や骨折等の運動器等、疾患別のリハ点数が定められています。

 

■疾患別リハビリテーション料の点数表

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(PTOTST-NETより)

設備や人員が充実しているほど「施設基準」はⅠに近づきますが、例えば、脳血管疾患の施設基準(Ⅰ)を取得している病院であれば、20分で245点、つまり2,450円をいただくわけです、ざっくり言うと。ちなみに同一患者に 1 日最大 6 単位まで算定が可能です(別に厚生労働大臣が定める患者については1日 9 単位)。各セラピストが実施した単位数に施設基準の点数を乗じた合計が1 日のリハビリテーション部門の収益となります。このリハ単位を、一日24単位(8時間)まで、一人のセラピストは取得でき、1週間で108単位まで取得できると規定されています。この108単位のうち、1人のセラピストが何%取得したかを表すのが「稼働率です。

全国標準として推奨されている単位数は、18 単位(6時間)とされています。しかしながら、この「稼働率」が、病院によって大きく異なっているのです。

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あなたが働きたい病院の稼働率は?

 稼働率が高い病院は、それだけ患者様を直接治療する時間が長いということ。そして、病院の売り上げも高まる、ということが言えます。平均稼働率が75%(1日18単位)を超える病院は、それだけリハが病院売り上げに貢献しているということが言えます。一方で、セラピストには、カルテを書く時間も必要ですし、カンファレンスに参加する必要もありますし、退院前訪問に行く時間も生み出さなければなりません。それだけ、間接的な患者さまを診る時間が短くなるか、業務時間外に行う必要があるということ。業務を圧迫すると言えるかもしれません。一人一人の担当患者様を丁寧に診る、ということを忘れ、下手したら治療マシーンにもなりかねません。一概には言えませんが・・・

 

私は平均稼働率が90%(21~22単位)を超えている病院で働いていました。良かったことは、多くの患者様を診ることができるということですが、1人1人の患者様を丁寧に診るということに欠けていたような気がします。ほんとに業務中はリハ!リハ!リハ!ですからね。トイレに行く時間もままならないというか。ただし、病院は大きく黒字をたたき出すことで、充実した治療道具、研究、出張代、リハ部門も恩恵を受けていたなあと感じます。

 

それでは、平均稼働率が低いほうが良いのでしょうか。標準18単位(6時間)より低い、14~5単位ではどうかというと、確かに1人1人の患者様にしっかりと時間をかけることができるメリットがあります。その他、研究活動や院内活動など、自分の「こうしたい」という考えでしっかりと働くことができると思います。一方で病院の利益は薄くなります。リハの病院内での立ち位置も弱くなっているかも知れません。研究機材なども、あまり買ってもらえませんでしょうね。または、リハ責任者が稼働率を上げることを拒絶しているかも。一度上げる方針にしたら、病院としては売り上げが下げるような方針には二度と下げれませんからねえ。リハと、看護や、事務方との関係性はどうか確認する必要があるかもしれません。

 

どちらがいい!とは言えないわけです。病院にも、リハビリ責任者にも、経営方針が間違いなくあるわけです。稼働率は、病院の信念を表していると思うんですよね。信念がないと、すぐ病院潰れますよ。

 

ぜひ病院見学の際は「こちらの病院の稼働率はどの位を指標とされているのですか?」「その指標はどのような方針でそうされているのですか?」と聞いてもらいたいです。きっと、その病院が大事にしている信念を教えてくれるはずです。

 

2.育児をしながら働くセラピストの数を聞け!

 

 あの~これ、ほんと大事なんですよ。いや、今、学生のあなた方は21とか22歳でしょうから、まだまだ「結婚」とかイメージされないのかもしれませんが。実際、晩婚化はどんどん進んでますしね。

 

でも!結婚というライフイベントは、あなたの働く場所に求めるコトを、大きく変化させます。男でも、女でもです。結婚するということは、子供を産みたい、育児をしたいと考える方が多いはず。実は、セラピストが出産し、育児をしながら働く、ということは、本当~~に大変なことです。毎日朝早く起きて、洗濯をし、朝食をつくり、子供を保育園等に預け、職場に行き・・・夫婦の協力はもちろん大事ですが、職場の理解が本当に重要になってきます。ですが、残念?なことですが、職場には、そんな方々を受け入れるのか、そうでないのかという伝統、風習、ぼんやりとしたようではっきりとした空気感があります。育児をする職員をすべてのスタッフが支えあいながら共に働いていこう、そんな雰囲気があるのかどうか。育休とか産休等の制度なんて、どこの病院もつくってるんですよ。福利厚生で設けてない職場なんてあるのかな?ただ、互いに支えあう空気感があるのかどうか。これは、個人の力で大きく風向きを変えるのは難しいでしょう。病院自身が持っている信念でしょうね。いざ結婚して、妊娠して、育休をとって、子供を育てながら、働けるのか。そんな空気がない職場だから、病院変えよう。っていったって、厳しいですよね。リハビリ業界の新卒セラピスト、PTだけで1万人生み出す状況ですから。学生と、小さい子供を育てるママパパセラピストのどちらを採用しますかって言われれば・・・

 

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だから、聞いて欲しいんですよね。今は関係ないけど、近い将来、結婚を考えたら、出産を考えたら必ず直面する問題なんですから。

「こちらの病院では、育児をしながら働く職員はどの程度おられますか」「育休産休に対する考え方を教えてください」と聞いてもらいたいです。うやむやにされたり、答えられない病院が悪い病院だ!というものではないんです。それは、病院が持っている空気感なんです。ただ、ライフはワークに大きく影響を与えます。ライフワークバランスじゃないんです。ライフワークシナジー!融合なんです。切っても切れない関係なんです。聞いてくれ!頼む!

 後悔するぞ!

 

3.セラピストの経験年数層を聞け!

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シンプルです。いびつな構造の職場には何かある。

離職率が高いかも知れません。新しく創設された病院等かもしれません。

セラピストが30人いる病院で。

経験年数20年超選手が2人。

5~9年目が3人。

3年目が2人。

2年目が10人。

1年目が13人。

とか。あるんですよ。こういう病院もたくさん。

数々の理由が考えられます。

メリットとしては若いうちから多くの経験ができるでしょう。ただ、経験年数相応のやるべき事項があると思います。こうした職場では自律と自立が求められます。職場がその年齢層にさせた理由が必ずあるはずです。

 

「こちらの病院では、セラピストの経験年数層はどのようになっておられますか」「離職率はどの程度ですか」

 

ずっと一つの職場で働き続けることが正解ではない。でも、せっかく働く病院では充実

した生活を送ってほしい。そう願わずにはいられません。

 

少しでも就職活動の足しになれば。頑張ってください。

 

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