カゴシマ・クリップ

鹿児島。西郷どん(せごどん)。カフェ・ランチ。なんでも書くブログ。

〔鹿児島市・中川家〕磯で一番美味しい『両棒餅(ぢゃんぼ餅)』を25年ぶりに食す



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鹿児島市で小さい時によく遊んだ「礒海水浴場」。鹿児島の多くの方にとって、海で遊んだ記憶と共にこの『ぢゃんぼ餅(両棒餅)』の記憶が焼き付いています。25年ぶりに変わらぬ味を食べてきました。店の様子から味まで、何にも変わってなかった笑

鹿児島市磯にあるぢゃんぼ餅の元祖『中川家』

鹿児島市磯にあるぢゃんぼ餅の元祖『中川家』

鹿児島市磯にあるぢゃんぼ餅の元祖『中川家』

鹿児島市内にお住いの方であれば必ず食べたことがあるであろう「ぢゃんぼ餅」。小さい時、「磯海水浴場」で海遊びをしたときは必ず食べてたなあ・・・

 

磯海水浴場の目の前に「ぢゃんぼ餅屋」がいくつも並ぶ

桜島を望む「磯海水浴場」の目の前にぢゃんぼ餅屋がいくつも並ぶ

桜島を望む「磯海水浴場」の目の前にぢゃんぼ餅屋がいくつも並ぶ

この写真は、今回訪問したぢゃんぼ餅屋「中川家」の駐車場から撮った磯海水浴場です。

 

鹿児島市の磯一帯は、夏場は家族連れやヨット、ボートセーリングなどマリンスポーツで盛り上がる海水浴場ですが、砂浜に沿っていくつもぢゃんぼ餅屋が並んでいるんです。小腹がすいた時は、どこかのぢゃんぼ餅を食べながら休憩するのが定番です。

 

平田屋、桐原屋、淀川屋・・・きっと、鹿児島人に「一番おいしいぢゃんぼ餅屋はどこ?」と聞けば、はお気に入りの「ぢゃんぼ餅屋」を答えてくれるはずです。

 

僕のお気に入りは、「中川家」。

 

元祖、と謳ってあるのもあるかも知れませんが、やはり小さい時によく食べていた味が食べたくなるものですよね。僕が小さいときの海遊びの休憩は、決まって「中川家」のぢゃんぼ餅屋でした。

 

哀愁漂うぢゃんぼ餅の中川家

哀愁漂うぢゃんぼ餅の中川家

哀愁漂うぢゃんぼ餅の中川家

小学生の時は毎年海遊びに行ってた磯海水浴場。そして毎年食べてたぢゃんぼ餅。でも、小学生高学年になって以来、しばらく磯海水浴場には行かなくなりました。中川家のぢゃんぼ餅もその時以来、食べていません。

 

今回、25年ぶりに中川家の「ぢゃんぼ餅」を食べに行ってみることにしました。

 

上の写真では、見事に車が写真に写り込んでいますが、目の前の道路は大渋滞です。

 

この道路は、鹿児島市内と姶良市をつなぐ国道10号線につながっていますし、近くに2018年大河ドラマ「西郷どん」でも幾度となく登場している世界文化遺産「仙厳園」一帯があります。帰路につく姶良や霧島の方、観光客のレンタカーが途切れないのです。

 

それにしても「中川家」、哀愁が漂いまくっています。

 

25年前と何も変わっていません。このままでした。

四半世紀ぶりに訪問してみて、一周まわって僕にとっては「ふぉとじぇにっく」なスポットになっていました。

 

さっそく店に入ってみたいと思います。

 

「いくつにしますか?」メニューはぢゃんぼ餅のみ一種類。

メニューは一種類「ぢゃんぼ餅」のみ。。

メニューは一種類「ぢゃんぼ餅」のみ。。

「いくつにしますか?」

 

古びたやかんにお茶。でもスタッフさんは若い女性です。中川家の家族の方でしょうか、それともパートの子?1人で10名くらいのお客を相手しています。

 

メニューは1種類のみ。「ぢゃんぼ餅 10本 500円」です。

 

多分、この値段も変わっていないような気がするけど、覚えてないなあ…

 

ひとつ、10本いただくことにしました。

25年前と、何もかもが一緒。

25年前と、何もかもが一緒。

店の中の様子も、25年前と何も変わっていません。ちなみに壁に貼られた写真や地図も、変わっていないような雰囲気でした。故・渥美清さんが来店した記念の写真が貼ってありましたが、日焼けして白黒みたいになっています。

 

ああ…僕の目の前で小さい子がぢゃんぼ餅をほおばっていました。昔を思い出すなあ。きっとこの子も、いつか大人になったら、食べたくなるんだろうなあ

休日はこの座敷がいっぱいになってたなあ

休日はこの座敷がいっぱいになってたなあ

座敷も、夏場は今でも人気があるのでしょうか?訪問した日は2月の土曜日でしたので、お客さんはまばらです。

 

創業当時の写真が飾られている

創業っぽい時の写真が

創業っぽい時の写真が

創業当時の写真が飾られています。

中川家はぢゃんぼ餅の元祖。慶応元年創業、親子3代受け継がれているんですって。

 

ちなみに慶応元年って、1865年(*''ω''*)

アメリカの南北戦争が起こった年。ええじゃないか騒動がおきる2年前笑

 

そんな周りをキョロキョロしていると、あっという間にぢゃんぼ餅の登場です。

ぢゃんぼ餅(両棒餅) 500円

中川家の『ぢゃんぼ餅』。お新香がつきます

中川家の『ぢゃんぼ餅』。お新香がつきます

もう、「懐かしい」の一言に尽きます。お新香つき。

 

ぢゃんぼ餅って、実は味噌とザラメ砂糖がメインの飴なんですよね。でも、どちらかというと醤油っぽい、食べやすい味だと思います。

 

味はとてもおいしいです。これだけの量?と思われるかもしれませんが、パクパク食べてしまいます。お隣の小さい男の子でも一皿、10本食べていましたよ。

 

餅に2本の棒をさし、あまいタレをからめる逸品

餅に2本の棒をさし、あまいタレをからめる逸品

「ぢゃんぼ餅」は、鹿児島の郷土料理の代表ですね。

 

味が近いところではみたらし団子?うーーーん、やっぱり違う味ですよ。今回25年ぶりに食べてみて、その何とも言えない独特の姿かたち、甘さ、美味しさに、改めて全国の皆さんに紹介したい料理となりました。

 

日本の竹串が、武士の魂である刀を表している

日本の竹串が、武士の魂である刀を表している

この2本の竹串が、武士の魂である大小の腰刀を表していると言われています。大きいという意味のジャンボではないみたい。

 

確かにこの餅はどちらかというと小ぶりで、ソースによくからみます。

 

もともと、鹿児島の谷山地方の名物だった両棒餅。島津のお殿様に献上されていた献上料理だったものが、明治時代に入り、谷山の男が磯に伝えたみたいです。

 

懐かしのぢゃんぼ餅、あっという間に完食です

懐かしのぢゃんぼ餅、あっという間に完食です

 

お皿までも昔のままです

お皿までも昔のままです

お皿に書いている電話番号、昔の市内局番のままです。ちなみに調べてみたらこの市内局番、平成7年に変更されています。

 

もう、23年以上、このお皿を使い続けているみたいです。

 

いかがでしたか?

鹿児島のぢゃんぼ餅の元祖、「中川家」。

 

店の雰囲気も、ぢゃんぼ餅の味も、25年前と変わらないあのままでした。僕にとって小さい頃の記憶を辿ることができました。本当に懐かしかったです。皆さまも、懐かしのぢゃんぼ餅屋に久しぶりに行かれてみてはいかがでしょうか?

観光でも、きっと忘れることのできない味と記憶になるはずですよ( *´艸`)

ぢゃんぼ餅「中川家 (なかがわけ)」

《お問い合わせ》099-247-5711

《住所》鹿児島県鹿児島市吉野町9673

《営業時間》10:00~18:00(7・8月は~19:00)