今週のお題「読書の秋」・・・ですね。大河ドラマ「西郷どん」原作本の発売も近づいていますが、まずはこれを読み込むべき。それくらい「西郷隆盛」の人となりを理解できる、説得力のある一冊となっています。読んでみたら2018年大河ドラマ「西郷どん」を何倍も楽しむことができると思います。
『西郷隆盛 十の訓え』 著者:西郷隆文
幕末から明治への激動期に「ぶれない生き方」を貫いた西郷隆盛。その考え方、行動、判断基準……これらは、「十の訓え」として、西郷家に語り継がれています。
大きく動き出している今の時代にこそ、西郷は何を感じ、思い、動いていたのか――ここにその答えがあるのではないか。
幕末・維新の錚々たる人物の中にあって、今なお「さん」づけで親しまれている西郷隆盛。多くの人に愛されるその人物像は、どこから生まれたのでしょうか。西郷家に伝わる言葉や逸話などから、現代にも通じる「西郷さんの訓え」を紐解いていく内容になっています。この本を読むと、理解できたような気がします。
西郷隆盛 の真の思いが理解できる名著
2018年大河ドラマ「西郷どん」が始まる前に、当然ながら林真理子さんの原作本「西郷どん」は発売と同時に読みたいと思っています。これまでも西郷どんに関する書籍は漁るように読んできた自負がありますが、今回、「西郷隆盛とは一体誰?」という疑問をすっきり解消してくれる名著に出会うことができました。
著者は、西郷隆盛の実のひ孫「西郷隆文氏」
「西郷隆盛公 奉賛会」理事長。陶芸家。西郷隆盛の長男・菊次郎の孫にあたる。1947年奈良県生まれ。鹿児島で育ち、1978年、弟とともに母方の出自である日置島津家の菩提寺跡に「日置南洲窯」を開く。2011年、現代の名工受賞。2012年、黄綬褒章受章。鹿児島県薩摩焼協同組合初代理事長。2004年、特定非営利活動法人「西郷隆盛公 奉賛会」を西郷隆盛公を慕う人々とともに設立。学校や企業での講演や『西郷(せご)どんの教え 明日をになう子供達へ』の冊子シリーズを発行するなど、西郷精神を次世代に伝える活動を行なっている。共著に、『薩摩のキセキ』(総合法令出版)がある。
鹿児島には、西郷どんの真の思いを今に残す「西郷南洲顕彰館」という施設があります。西郷隆盛の実のひ孫にあたる西郷隆文氏が、この施設が有する思いを、上手く紹介してくれています。この本を読んで、やっと本物の西郷隆盛について知ることができるような気がします。
明治十年、西郷隆盛は、満49歳で生涯を終えました。
今なお多くの人々に「西郷さん」と親しまれていますが、書物も写真も全く残っておらず、その人物像はどこか謎に満ちています。
やはり、そんな西郷隆盛ですから、親族が述べる真実の話には、西郷さんを慕う気持ちと、ありのままの西郷さんと、その偉大さが伝わってくる内容です。
この本には、特に親族ならではのエピソードの紹介がてんこ盛りでした。
西郷家に代々伝わる言葉や逸話などから、考え方、行動、判断基準…それは、「十の訓え」に集約されるそう。それを記してみたいと思います。
『西郷隆盛 十の訓え』
- 迷ったときは、「損得」でなく、「善悪」で判断せよ
- 「正道」を行ない、それを楽しめ
- 「分をわきまえる」ほど、強くなる
- 「勇気」だけは、誰にも負けてはならない
- 理不尽は理不尽のままでよい。自分が理不尽なことをせねばよい
- 「恩」は返せ。「恨み」は晴らせ
- 「当たり前」とは、不測の事態が起こること
- 自分を大事にしすぎるな。すべての悪事はそこから生じる
- 恥は堂々とかけばいい
- 「天」に問え
西南戦争は、西郷さんは駆り出されたんだ、本当は戦争なんてしたくなかったんだ・・・ということは知っていても、それでもなぜ総大将となることを引き受けたのか?真実は?
征韓論者とも言われる西郷さん、でも本当は遣韓論者だった。友好のもとに条約締結を、単独での派遣を希望していた・・・など。
初めて知る西郷隆盛の真実がこの本には記されていました。
僕にはどうしても、十の訓えを一つひとつかみ砕いて記事にしたいと思いました。それだけ奥が深い訓えです。
次回の記事以降、それぞれの訓えの思いについて、自分なりに紐解いていきたいと思います。
大河ドラマ「西郷どん」原作本の前には、これを何回でも読み込むべき。それくらい「西郷隆盛」の人となりを理解できる、説得力のある一冊となっています。ぜひ、ご覧になられてみてください。読んでみたら2018年大河ドラマ「西郷どん」を何倍も楽しむことができると思います。