ついについに、2018年大河ドラマ「西郷どん」がもうしばらくしたら始まろうとしています!大河ドラマを見る前には歴史を学ぼう。ということで、ムック本「西郷隆盛完全ガイド」を紹介します。
2018年大河ドラマ「西郷どん」
ついについに2018年大河ドラマ「西郷どん」が始まりますね!僕はもちろん林真理子さん原作の「西郷どん」も発売初日に購入し、林真理子さんの講演会、サイン会にも参加しましたよ!準備万端です。
林真理子さん原作の「西郷どん」はどうだった?
僕は30代だからなのかもしれませんが、林真理子さんって80年代~90年代バブル期に相当売れっ子としてテレビに出られてたんですね。知らなかった・・・
林真理子さんの新書「野心のススメ」(講談社現代新書)も購入して読んだところです。何というか、林真理子さんの女性らしさが伝わってきて、相当おもしろかったですよ。おススメです。
ところで、林真理子さん原作の「西郷どん」、大変おもしろかったのですが、いくつか所感を述べたいと思います。彼女の講演を聞けたからなのかも知れませんが、女性作家が描く歴史小説は、これまで描かれた西郷隆盛像と異なる特徴がありましたので紹介したいと思います。
林真理子さん原作「西郷どん」所感
- 女性目線の西郷隆盛
新たな西郷隆盛像を知ることができました。本当に今でいう男同士の愛?と言ってよいのか分からないもどかしい「愛」が描かれています。ボーイズラブ要素は描かれるのか?このあたり、講演会では2018年大河ドラマ「西郷どん」脚本の中園ミホさんも登壇し、「脚本には決して口出ししない、好きにいじってもらって構わない」と言われていましたが、果たして…
しかし、しっかりと女性に対する愛に気づいた西郷隆盛は、先進的な愛情表現を妻に対してみせます。今の時代でも、恥ずかしいぜ・・・
- 「島の生活」を重要視
いや、ここまで奄美大島、徳之島、沖永良部島での生活が長く、重点的に描かれているとは思えませんでした。林真理子さん原作「西郷どん」で最も輝いていた人物は「愛加那」でしたね。2018年大河ドラマ「西郷どん」で二階堂ふみ演じる愛加那が僕は早く見たくて見たくてたまりませんよ。
- 史実には忠実に
林真理子さん原作「西郷どん」のラストシーンは、本人は涙を流しながら書いた、と仰っていました。脚本の中園ミホさんも最後に大泣きした、と言われていましたが、僕は全く泣くことはありませんでした。と言うのも、林真理子さんは時代小説を「史実に忠実に」描かれる方だからなんですよね。本人様も言われていましたが、時代小説を書く際は「徹底的に調べあげる。歴史に詳しくないからこそ、何回も現地に赴き、なんでもかんでも調べ上げる。歴史の真実は捻じ曲げそのまま書く。分かってないことは自由に書かせてもらう」と講演会で言われていたことが印象的でした。そのため、「西郷どん」で描かれる真実と言われていることは真実のまま描かれています。最後のシーンはあの有名な言葉を残して介錯されます。林真理子さん原「西郷どん」もぜ2018年大河ドラマ「西郷どん」が始まる前に読んでいただきたいところです。
ムック本『西郷隆盛完全ガイド』
ところで、林真理子さんが史実に忠実に描かれているために大変勉強になったのですが、だからそ、歴史的背景を知っておく必要があります。僕は、この『西郷隆盛完全ガイド』を購入して併用して読んだところ、とても充実した歴史の勉強ができたので、特徴をご紹介したいと思います。
鹿児島の西郷隆盛ゆかりの地を紹介してくれている
これは「るるぶ&まっぷる」か!?と見間違うほどの鹿児島市内のゆかりの地をしっかりと紹介してくれています。2018年大河ドラマ「西郷どん」をご覧になられて西郷隆盛ゆかりの地を訪ねたいと鹿児島市を訪れようとしてくれているあなた!は、この本は買ったほうが良いです。
僕も先日、この本に描かれているゆかりの地27か所を、すべて訪問しました。自家用車で朝から何とか1日がかりで周ることができましたよ(^^)/またこのブログを通して紹介したいと思います。
西郷隆盛についてQ&A方式で紹介してくれている
西郷隆盛初心者におススメなのが、分かりやすくQ&Aで西郷隆盛を紹介してくれていることですね。
2018年大河ドラマ「西郷どん」人物相関図がある
幕末人物相関図は西郷隆盛を知るうえで必須の知識。加えて、2018年大河ドラマ「西郷どん」がよく分かる人物相関図を載せてくれています。僕、あんまり西郷隆盛の父(吉兵衛)や母(満佐子)とか赤山靱負のこと知らなかったのでありがたかったです。
アッツ・・・・( ;∀;)
西郷隆盛を中心とした時代背景を紹介してくれている
年代別に西郷隆盛を中心とした時系列の事象を紹介してくれています。参考文献も数多く引用してくれていて、挿絵の解説もとても分かりやすくてよかったです。
先日僕はムック本「西郷どんのひみつ」をご紹介したところですが、両方分かりやすくておススメです。今回ご紹介した「西郷隆盛完全ガイド」の方がイラストや挿絵が豊富であると思いますので、最初の一冊には適していると思います。
大半の方は文字ばっかりの歴史本は苦手とするところではないでしょうか。かくいう僕もその一人ですが、買って損はありませんでした。2018年大河ドラマ「西郷どん」はもとより、林真理子さん原作「西郷どん」を読む際も大変勉強になる「参考書」としての一冊に優れていると思います。この内容で税込み842円です。コスパの面からも良し。ぜひご覧になって見てください。