2017年5月末に世に送り出され、相当な盛り上がりを見せる『VALU』。今のとこ、僕を含め99%の人間が理解できないサービスと言われている。革新的なサービスだけにネット界隈は賛否両論。「人を応援するカタチ」は、ついにここまで到達した。VALUを開設した初心者が備忘録的に記録します。
『VALU』(バリュー)とは?
サービスの概念は、つくった人から引用したい。
VALUは、夢や目標をどう実現していいかわからない方、金銭的な理由で実現できない方などが、継続的に支援者を募れる場所をつくりたいという思いで開発しました。発行主の情報、タイムライン、優待情報などをご確認いただき、皆様の「応援したいVALU」が見つかると幸いです。
— VALU (@VALU_PR) 2017年6月6日
VALUというサービスを公開しました - Censorable_log
VALUがめざすところは、「がんばる人が、成功しやすくなる」社会です。クラウドファンディングと根本的な思想は同じ。
VALUは、まだまだ有志のハンドクラフトでできているサービスです。
正直、サービスは十分とは言い難く、僕なんか一般人にとってとっつきにくい。これから広がりを見せる中で、運営者の方々に期待。実際、創業者たちのVAが多く購入されている。
「VALU」で出来ること
- 「VALU」に会員登録をすると、「あなたの株(VA)」を発行できる。
- あなたの株(VA)を買ってくれる「支援者(VALUER)」をインターネット上で募ることができる。
- 株(VA)を入手するために、仮想通貨のビットコインが用いられる。
僕は「自分の株」を発行したいとは全く思わないのですが、「支援者(VALUER)」になりたい!と思いました。
プロを目指すスポーツ選手のタマゴだったり・・地下アイドルだったり・・小説家・・料理人・・画家・・応援したい人ってたくさんいるわけです。
例えば、僕は3度の飯より鹿児島ネタが大好きです。鹿児島にも、将来を担う有望な人物だけど、資金面で苦慮している、、ってな話も、実世界で時折、見聞きしています。
そういえば、夏の高校スポーツ大会もそろそろ鹿児島代表が決まったり、高校野球の甲子園予選が始まるときですよね。こうしたときに、大きくネックとなるのが移動費用や宿泊費用などの資金面。 離島の高校生は、船で何時間もかけて鹿児島市の本土で開催される県大会に参加します。勝ち続ければ、鹿児島市内のホテルに滞在し続けるわけです。滞在費がひとり10万円を超える、なんて話もちらほら聞きます。本土と比べても、普段からの対戦相手の確保を探すだけでも一苦労なわけです。
そんなハンデを克服して全国大会に行くなんてなれば、こんなにすごいことはないわけですが、選手や親御さんには、費用とかそんなことを気にすることなく、思いっきり戦ってほしいわけです。少ししか費用はだせないけど、支援者がたくさんいれば・・
うーーむ。この例え、「クラウドファンディングでいいじゃん」で論破ですよね。自分でも分かっているのですが、すみません、勉強します
そんな「応援したい」という気持ちを、その人の株(VA)を購入する「支援者(VALUER)」として表現できることは、すんごい嬉しく、ワクワクすることではないでしょうか。
しかしながら、ウェブ上では批判的な意見も多くみられます。批判的な意見はインフルエンサーの煽りに対する必然的な反応なのかな?
- サービスの完成度が低い?
まず、確かに、サービスの不安定性が見られます。VA発行者は2,000人くらい?非常に探しにくい。申請者の審査もひとりひとり行っているので時間がかかっているようです。あと、毎日、深夜帯(23時~8時)がメンテナンスのため利用できません。まっ、初期段階だから当然だと思います。
- VALUは金儲けの場?
絶対に、VALUを「マネーゲーム」の実践の場にしてはいけない。投機目的であるならば、VALU以外の場で実践すべきだと思う。
すでにウェブ上には、創業者たちが本来意図していた概念とは異なる解釈があふれ出しています。そのためだろうか、時価総額ランキング形式の表示から、6月7日現在、「ピックアップ」「新着」表示へと変更されています。これでよいのだろう。鎮静化させる必要があります。
- 一般人の僕が期待すること
「VALU」と「お金」のイメージ相関を切り離すような取り組みをしてほしい。いわゆる「投資」とか「売買」「時価の上昇」みないたマネーを想像させる言葉が溢れると、一般人にとって拒否反応を示す方も多いのではいだろうか?
創業者の方が表現されている「VALU」について、しっくりきたのは『じぶん株式会社』と言うワード。
株式会社であれば、優待がある。現在のところ魅力的な優待を出している方はいないけど、これからに期待。あと、そもそも優待はなくてもいいと思う。
会社であれば決算がある。事業がある。歴史がある。僕は「会社四季報」で一つ一つの企業概要を見るのが好き。そしてお気に入りの会社を見つけて、これからの成長を見守り、未来を想像するのがワクワクするわけで。
なんですかねぇ。人であれば「事業」ってのは、その人がやりたいことで、「決算」ってのは、スポーツ選手の重要な大会、とか芸術家の展示会、アイドルの「ライブ」みたいな感じなのでしょうか?思考が全然追いついてなくてすみません
なので、「僕の四季報」みたいな、その人となりをしっかりと知ることができる場が必要でしょうね。youtubeになるのか、ツイッターなのか、facebookかinstaなのかブログなのか。これは既存のサービスで十分まかなえるね。
あなたに「頑張ってほしい」という気持ちを、「VALU」を手に入れるというカタチで表現する。
その人が成長してくれて、目標を達成できた時、その喜びを一人の支援者として共有出来たら、嬉しくないですか。さらに、自分が保有するVALUも上昇すればこんなにwin-winなことはない。
人間は、失敗しても必ず成長できる。失敗も一つの成長の要素。成功するだけじゃなく、挫折と言う失敗をした者のほうが強い。というか僕はそういう経験をした人間に魅力を感じる。
前を向いて、頑張っている、魅力ある人に僕はいつもエネルギーをもらっています。だけど、金がなくて後ろを向く、ましては諦める、ってのは何とも言えない悲しさ。
一般人である僕は、大金をVAにつぎ込むことは出来ないけど、人が成長する時間を共有させてもらいたい。その人を応援したいって気持ちは強い。
これは、「人を応援するための新たなカタチ」の誕生だ。
サービスの概要については、やっぱイケハヤ尊師の記事が一番わかりやすいのでメモ。
トップユーザーが解説!話題の革命的サービス「VALU」の始め方。 : まだ東京で消耗してるの?
ビットコインなど仮想通貨についても、一般人な僕は抵抗があったわけですが、これを機に開設しました。この記事にあるように「coincheck」で開設してみました。バブリー・・・
ウェブ上では、当然ながらインフルエンサーを始め、様々な意見が飛び交っています。メモとして残します。
一般人は止めとけ。って話
VALUを波に乗ってやってみようと見切り発車しているおまいらが、今すぐ止めるべき3つの理由 - hoshinokeijiの日記
1致命的な完成度の低さ
2見返りの担保がない
3自分の自由がなくなる
出来て間もないこのシステムでは、価値を見定めるのは並大抵の技量ではできない。
VALUでは上場者は会員登録したまま逃げることができる。逃げるまでいかなくても、お金をしこたま儲けたあと、なにもしなくても責任は取らなくていい。
アインシュタインが「人類最大の発明は複利である」と述べた(真偽はわからない)ように、株で資産を運用することは、非常に素晴らしいことだと思っていた。それを個人で出来るようになったら、人類最大の発明が、万人に共有されて、様々な問題が解決するだろうなと、日頃から夢見ていた。複利の恩恵を万人に、素敵なロマンだと思わないか?
これは本当にそう。一般人がVAを発行するメリットについては、もう少し俯瞰して考えていきたい。イノベーターに憧れるマジョリティが手をだすと危ないような。
「お金もうけ」が一番ならば、「VALU」は使わないほうが良い
「隠居系男子」の鳥井弘文さん
日本の地方を盛り上げる事業のプロ。鹿児島もぜひターゲティングしてほしいと常々思っている。
「マネタイズできる=金を稼げるようになる」という安易な意味合いではなく「食い扶持を気にすることなく、思う存分その才能を発揮することができるようになる」っていう意味合いでのマネタイズです。たむけんさんなんかはまさにこの恩恵にあずかりそうで、インターネット界の秋元康になりそう。笑
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2017年6月5日
一般人は、「支援」という目的で考えるべき
一方で、自分の好きなジャンルで面白いことやってる人がもしVALUやってたら、1VAくらい買いたくなるかもしれないとも思う。値段によるけど。着物界隈の人とか日本酒界隈の人とかアートとか音楽とか。支援の目的で見ると、一般人でも使う価値はあると思う。まだよくわかんないけど。#VALU
— うねうね@フリマ無事に終了しました (@uneune_line) 2017年6月7日
本質は、「人の成長を後押しできる」ということ。応援したい人を見つけるワクワク感
あなたは「誰」を応援したいのか?
VALUは投資ではない
イケダハヤト氏が挙げたValuの論点に答えます | ビットコイン研究所
・投資家保護の仕組みはどう整える?
・従来の株式市場では違法な取引を、どう扱い、どのように抑制する?
投資家という言葉を使った時点でアウトです。Valuは投資ではないですし、投資として販売すれば後々責任を問われることでしょう。投資という言葉をつかわず、本来的に無価値であることを理解しているかチェックボックスにチェック入れさせるとかして、有名人グッツか、寄付として販売するのが、本当の消費者保護と思います。
VALU はインフルエンサーのためのサービス?
VALUというサービスで一般人はインフルエンサーの養分になる!? - なりらいふ
現時点でのVALUは「インフルエンサーの影響力を増す(そして養分とお金を増やす)」だけのツールに過ぎない
現時点では「一般人に何の利益もない」という評価になるかと思います。これから一般人にも使いやすいサービスとなってほしい。
「VALU」への期待と懸念
「じぶんの時価総額」が見える化する。「VALU」の衝撃。 – NOW OR NEVER
一部の「意識高い」(アンテナ、リテラシーが高い)人だけのものではなく、「メルカリ」くらい、誰もが知っていて使っているようなレベルにまで浸透すれば。まさに「評価経済社会におけるモノサシ」としての役割を果たしうる
「VALU儲かるぜ!」的なマネーゲームとして加熱しすぎると、まさに「VALUバブル」が弾けて、株価ならぬ「VALU価」が暴落して一気に「VALU離れ」が起きたり、いわゆる「情報商材屋」や「ネットワークビジネス屋」の巣窟になり、コミュニティ不全となってしまう可能性も大いにある
・仮想通貨と絡め、「人」を扱うサービスなので、批判的な意見が生まれやすい。
・VALUでいう「投資」っていう言葉はなんかしっくりこない。「人の価値の売買」という言葉も嫌。なにか、核心をつく言葉はないものかな
・「儲かる」と言う言葉はこのサービスから生まれる本来の目的ではない
とりあえず、僕も始めてみました。審査通らないでしょうね~。クリップ=「モノ」ですから。人の可能性は無限大・・鹿児島の宝を見つける。ワクワク
VALUのような新興の評価経済サービスを使う場合、参加者はマネーゲームを仕掛けない方が良いよ。評価経済が今後50年続く場合、最初の1週間で200-300万のあぶく銭のために、社会資産や信用評価に汚点を残すのはリスク高すぎる。現段階だとVALUの正しい使い方を模索する方が良い。
— 深津 貴之 (@fladdict) 2017年6月6日
そう、一般人の僕も、VALUの正しい使い方、ってのを模索している段階。VALUがこれから先、長く続くサービスとなりますように。創業者の考え方のもと、「人の成長を後押しできるサービス」として広く認知されることを願っています。