真鍋大度さん、ご存知の方も多いと思います。「Perfumeのテクノロジー演出」「オリンピック招致のプレゼンテーション映像制作」など、活躍目覚ましいアーティスト。「情熱大陸」や「プロフェッショナル」で知ることになった方も多いのではないでしょうか。世界的に活躍する真鍋大度の個展が、鹿児島・霧島アートの森で開催中です。なんと国内初開催!なぜ鹿児島で?(*´ω`*)という疑問は解決できませんでしたが、さっそく行ってきましたよ。
鹿児島・霧島アートの森で 真鍋大度 ∽ ライゾマティクスリサーチ DAITO MANABE ∽ RHIZOMATIKS RESEARCH が開催されています
鹿児島霧島アートに来たのは、初めてかもしれません。鹿児島県内とはいえ、霧島のさらに北部、湧水町にあるため、遠くてためらってしまっていたのです。
しかし、南日本新聞の朝刊に真鍋大度の個展が鹿児島アートの森で開催されていることを知り、新聞を読むのをやめ、すぐに車で向かいました。なぜあの「真鍋大度」が鹿児島で?結局その理由は分かりませんでしたが、鹿児島に住む者として嬉しいほかありません。
企画展「真鍋大度 ∽ ライゾマティクスリサーチ」の料金は?
企画展「真鍋大度 ∽ ライゾマティクスリサーチ」のチケットは800円。
彼の独創的な作品が直接この目で見ることができる。最高です。
electric stimulus to face -test3 ( Daito Manabe )
真鍋大度を有名ならしめたのはこの「音」と「刺激」の真鍋大度氏が顔に付けた電極を通じて音楽で表情を動かす実験のビデオ。
この作品から何を感じるかは、見る人それぞれ違います。真鍋大度は「音」から起きる反応を彼にしか分からない捉え方で表現しようとしているんだなあ、と感じました。
さっそく入ってみます
企画展「真鍋大度 ∽ ライゾマティクスリサーチ」の展示作品は新作を含め全10点。作品から何を感じるか。
この企画展「真鍋大度 ∽ ライゾマティクスリサーチ」は撮影が許可されています。なぜか?真鍋大度のなにかのインタビュー動画で彼が語っていたのは、「ライゾマティクスリサーチ」は映画のクルーのようなものだから、真似しようと思っても真似できない、と語っていました。なるほど。
音と映像性の関係性を、脳科学の知見も踏まえながら、近く研究の最前線から捉えなおす試み。
また、「ブレイン・デコーディング」の開発で世界的に知られる京都大学・神谷教授などとのコラボレート索引も展示されています。
しかしながら、僕は企画展の開催2日目に訪問したのですが、スタッフの方に作品の配置等を訪ねたのですが、なかなかみなさん把握できてない様子でした。というのも開催日当日の午前中まで展示に向けた調整を行っていた様子。突き詰める彼らしいですね。
Light Field Theater(2018)
point light color light point lights wireframe
光とレンズアレイ、ロボットアームでコントロールされた光源やオブジェクトを用いた4つのインスタレーション。
肉眼で観るモノは現実なのか。そもそも現実とは何なのか考えさせられる作品。
discrete figures installation(2018)
AR技術を活用したダンサーの動き、それによって生成されたAIのダンサーが同時に踊るパフォーマンス。
特殊なスクリーンに投影させているのでダイナミックに鑑賞することができる。少し酔うような感覚になる。注意が必要だけど個人的には一番好きな作品でした。
phenomena-dome version Audio and Visual installations(2018)
この作品は音と映像のダイナミックな相互作用に関する実験、アルゴリズムの開発を通じて制作されたオーディオビジュアル。
平面のスクリーンで発表されてきた作品が初めてドーム状のシアターで上映されている。
dissonant imaginary
脳活動と音、映像の関係性を再構築した作品。
被検者がある音刺激を聴覚野で受け取った情報が視覚野でどのように認識されているのかを具現化している。
トークセッションを聴講できたのでこの作品の先見性を知ることができましたけど、奥の深い、20年くらい先の世界じゃないとスゴさが分からないんじゃないかっていうような世界を現わしているような作品
ELEVENPLAY×Rhizomatiks Research Archives
これは撮影許可がなかった作品。VR、AR技術を活用したデジタルと現実のダンサーが目の前で踊りだす作品。youtubeで検索するとすぐに出てくるのでぜひ見てもらいたい
アーティストトークは?
訪問した日には、ちょうど真鍋大度氏と「ブレイン・デコーディング」の開発で世界的に知られる京都大学・神谷教授とのトークセッションも開催されました。
学会発表に行ったような気分になりましたね。
改めて所感。世界的アーティストの作品が鹿児島で見られることは幸せなこと。鹿児島だけでなく、九州、いや日本にお住まいの方は行くべきイベントですね。ぜひ
真鍋大度 ∽ ライゾマティクスリサーチ DAITO MANABE ∽ RHIZOMATIKS RESEARCH in 鹿児島 霧島アートの森
企画展名 | 真鍋大度 ∽ ライゾマティクスリサーチ DAITO MANABE ∽ RHIZOMATIKS RESEARCH |
場所 | 鹿児島・霧島アートの森 |
開催期間 | 2019/01/14 月曜日休園(祝日の場合は翌日休園,12/31〜1/2は年末年始のため休園) |
観覧時間 | 9:00〜17:00(入園は16:30まで) |
観覧料 | 一般:800(600)円/高大生:600(400)円/小中生:400(300)円 ( )内は前売り又は20名以上の団体料金 |
鹿児島アートの森の所在地 | 鹿児島県姶良郡湧水町木場6340番地220 |
鹿児島アートの森の問い合わせ先 | 0995-74-5945 |