京都・同志社大は旧・薩摩藩邸であったことは有名な話。鹿児島から朝早く同志社大を目指し歩をすすめると、思わず立ち止まってしまうくらいの、何とも美しいパンが並ぶベーカリーショップに巡り合うことができた。それが『アルチザナル』(boulangerie Artisan'Halles)だ。
『アルチザナル』(boulangerie Artisan'Halles)
それは土曜日の朝8:30ころだっただろうか。僕は、薩長同盟締結地を目指し、同志社大学を目指していた。京都御所近く、「今出川」という由緒ある通りらしい。同志社大学までもう少し。そんなとき、思わず立ち止まってしまうお店が目に入った。 『アルチザナル』(boulangerie Artisan'Halles)だ。
僕は、前日何ともオシャレなゲストハウス「しずやKYOTO」に泊まって気分がほっこりしていたのだが、朝早くから出発してしまっており、お腹がすいていた。 そんなとき、ふと目に入ったこちらのエントランス。
小さな美術館のようなパン屋
これはショーウインドウ?ガラス窓から中をのぞくと、パン屋のような、トングとトレーが。しかし、おしゃれすぎるぞ。ちょっとした美術商?雑貨屋さん?気にならずにはいられない雰囲気
『boulangerie Artisan'Halles depuis 2012』・・・いや、何て書いてあるか全く読めない( ;∀;) 2012年からやっている美術館?
「OPEN」オープンの文字。これは・・・食パンの型か!?ここは、本当にパン屋さん・・・なのか?勇気を振り絞って店内へ入ることにした。
そこにはなんとも美しいパンが並んでいた
土曜の朝早くだったため、これからパンが焼き上がっていくのだろう。しかしながら、一つ一つ丁寧に陳列され、何とも美しいパンが並んでいる。
他の紹介記事でも確認したのだが、やはり、しっかりとしたインテリアデザイナーがコーディネートしたお店のようだ。飾られている作品が、小さいのに、主張して語りかけてくる。それはまさに美術品のそれであり、僕の心象に残っている。
オーナー、フランスで修行されたんですって。ワインと相性抜群のパンが多かった。
ワインカーヴをイメージしたこの店は、パン職人歴15年の店主・水口映貴さんのブーランジェリー。フランスでの修業先の店名をもらい、師から受け継いだハード系のパンを豊富に揃えます。ワインが一層おいしくなる、と常連さんに人気の「パテ・ド・カンパーニュ」460円など、ハード系パンのサンドイッチはワイン好き必食の本格派です。(引用:京都の京都と明日)
パンもまさに、美術品。
展示されていたパンは、けっこう小ぶり。なんだけど、ひとつひとつの大きさが本当に均一に揃っている。かわいいとも言えるし、美しいとも言える。愛情をもって、丁寧につくられたことがすぐに分かる。
それぞれが宝石のようにも見えてくるじゃないですか。理路整然と陳列され、思わず手に取りたくなる。
店内はこじんまりしているが、2テーブルのイートインスペースも確保されていた。ここでひと休憩して、朝食を食べていくことにした。
アンチョビオリーブ ¥210円
朝からワイン片手にアンチョビを、というわけにはいかないけど、絶対にワインとあうでしょう。という「アンチョビオリーブ」
グリーンオリーブ丸ごと。これはインパクトあり。ものすごくオリーブオイルがしたたり、しょっぱさもある。ああ、ワイン飲みたい・・・
パティシエール ¥210
一方、こちらは宝石のような見た目でチョイスしてみた「パティシエール」。さっくりしつつ、クリームの甘さをマッチしてしっかりとした美味しさ。
食べるのがもったいないようなきれいなフォルム、色、触感。五巻をくすぐるパン
イートインしている間に、主婦層の方々が多く買い求めていた。近くには京都御苑、同志社大学、反対側には鴨川・京都大学。なんとも贅沢な空間にある、小さいながらも記憶に残るパン屋に巡り合うことができた。
そして、なんとも贅沢な朝食を偶然にもいただくことができた。
僕が行った時間はなかなか見かけなかったが、パンの種類はワインに合いそうなハード系のものも相当な人気だとか。ソーセージサンド、デニッシュなど多くの種類が11時ころをピークに揃う。予約可能なようなので、ぜひ。
京都に行った際は、また、行ってみよう。
アルチザナル(boulangerie Artisan'Halles)
《住所》京都府京都市上京区今出川通寺町東入ル一真町89
《営業時間》10:00~19:00
《電話番号》075-744-1839
《定休日》水曜・木曜
近くに小松帯刀居住地跡の薩長同盟締結地はカフェになっておりまして
同志社大学近くに薩長同盟締結地だと考えられていた場所がありまして
京都、最高ですね