2017年11月に熊本城を見てきました。最新の状況をお伝えしたいと思います。現在の修復状況は?地震の影響はどう?観光できる?
熊本のシンボル『熊本城』
鹿児島マスターのクリップのゼムも羨ましくなるくらいに観光資源の多い都市、熊本県。阿蘇山、黒川温泉など数ある名所の中でもシンボルは熊本城で異論はないでしょう。
しかし、そんな熊本城は2016年熊本地震で甚大な被害が生じてしまいました。あれから一年半。現在の状況はどのようになっているのでしょうか。2017年11月、訪問してみました。思いの外、復興に向け突き進む熊本の姿に感動しました!
熊本城に甚大な被害を与えた2016年熊本地震
鹿児島市に住んでいる僕も、あの夜は本当に寝ることができませんでしたよ。前震に本震、幾度となく震度6弱以上の地震が発生したことにより、熊本城天守閣も崩壊してしまったのです。
貴重な観光資源のシンボルであったであろう熊本城の被害状況に、日本中の人々が愕然としたことでしょう。かく言う僕も何度訪問したことか、本殿の姿に感動し、また復元に向け着々と進んでいたあの姿が、一瞬にして崩れ落ちたかと思うとにわかには信じられませんでした。
2017年11月現在、熊本城領域に入ることはできません
本殿だけでなく、熊本城一帯が進入禁止となっておりました。ただし、食事や買い物を楽しむことができる「桜の馬場 城彩苑」は営業しており、外国人の方々を始め、多くの観光客でにぎわいを見せておりました。
よみがえる熊本城 復興見学ルート
本丸御殿などは近くで見学することはできませんが、城郭周囲からの復興見学ルートが設けられていました。あの地震の被害のまま、残った城の姿と、復興に日々進んでいく今しか見れない熊本城の様子をみることができましたので、写真で見ていきたいと思います。
全体像をつかむためにまずは熊本市役所中央区役所大ホールから観るのがオススメ
さて、僕も今回初めて知ったのですが、熊本城の目の前には熊本市役所の中央区役所があり、14階の展望ホールから熊本城一帯の様子を休日でも楽しむことができます。
なにせ広大な面積のある熊本城。まずはここから城一帯の様子を見てみるのがいいでしょう。
僕が訪問したのは土曜日の午後でしたが、入ることができました。何と夜の22時まで開放されているみたい。ありがたいですね( *´艸`)
エレベーターで14階へ進みます。迷うことはないと思います。
現在の熊本城の様子「特別史跡熊本城跡」
天正16年(1588年)、加藤清正が入国した熊本城は現在の熊本城より南西の地区にありました。1607年に現在の位置に新たな城を造り、完成に至ります。
熊本城跡は周囲約5.3㎞、総面積98ha。広大すぎます。
城内へ立ち入ることのできない現在ですので、なおさらこの熊本市役所から全体の様子を確認してから城の周囲を周るのが良いのではないかと思いました。
熊本市役所中央区役所14階展望ロビー
開放時間:平日8:30~22:00、閉庁日10:00~22:00、年末年始休あり 料金:無料
利用上の注意事項:閉庁時(平日18:00以降、土日祝、年末年始)の14階展望ロビー及び14階レストランへは南側玄関からしか入れません。
熊本城に行きましょう!
さて、ここからは熊本城に沿って城の様子を見ていきましょう!熊本市役所1階から市電の横断歩道を渡ると、すぐそこに熊本城が待っています。
そもそも、この熊本市電も軌道敷が損傷して暫くは走ることができなかったんですよね。縦横無尽に進む市電をみるだけで感動してしまいましたよ。
国指定重要文化財「長塀」
城の外側に沿って歩くと、「長塀」が見えてきます。全長242mもの長い塀に沿って歩くと、先程紹介した桜の馬場 城彩苑の入口にたどり着きます。
加藤清正公を写真に収めよう
加藤清正公の銅像を写真に収めることを忘れずに。
行幸坂が通行止めに
本来であれば、この道を通って、熊本城入口まで歩いて行ったことを思い出します。通行止めですね。警備員さんまでおられます。
銀杏並木が色づいていました
銀杏並木が非常にきれいでした。アジア系外国人が写真をたくさん撮影しておりました。外国の方も好きな色合いなんでしょうか。
さて、桜の馬場をまっすぐと進んでいくと、階段が見えてきます。
桜の馬場 城彩苑
飯田丸五階櫓
やはり鉄骨で囲まれた五階櫓。熊本地震では、下部石垣が大きく崩落しましたが、角石のみで櫓を支え、被災した人々に勇気を与えました。今見ても、感動ものです。
未申櫓
たくさんの役所機能を有していた未申櫓。
ここも熊本地震で石垣や塀がいたるところで崩れました。
石垣は、個別に保存されているようでした。実際に一つ一つ適合を確認しようとすると、かなりの時間と労力を要する気もしますが、重要な遺産ですので、ぜひとも再建してもらいたいものですね。
まっすぐ進むと熊本城駐車場
もうすぐまっすぐ進むと、熊本城駐車場です。ここは今も駐車場として利用することができます。
西大手櫓門、元太鼓櫓
そのまま進むと、西大手櫓門、元太鼓櫓が見えてきます。一番間近でその崩落の様子が確認できる場所ではないでしょうか。
石垣が崩落し、櫓が傾いてしまっています。
熊本城は、復元に向けて進んでいた矢先の熊本地震でした。こうした櫓は、平成10年代から各所復元されたばっかりだったので、なおさらにショックは大きいものでしょう。
大小天守の再建へ
大小天守の再建が、最も重点的に行われていると聞きました。くしくも大小天守が焼失したのは西南戦争直前。忠実に復元されたのが1960年でした。早ければ大天守は2019年度には復元されるとのことで、この熊本城の様子も、今しかみることができない姿、とも言うことができます。
これから何十年先になるかはわかりませんが、熊本県民にとっての復興のシンボルとして、きっと見事にその再建を僕たちに見せてくれることと思います。
このサイトをご覧になっていただいたあなたも、その目で実際に見るのとは全く違う姿だと思います。今しか見れない熊本城。熊本復興のためにも、あなたが訪れることが、熊本の力になると思います!是非、熊本城を訪問されてみてください!